武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

社畜と少女の1800日 13巻

わかっている。「こんなうまい話あるかよww」な話であることは。来世があること、あるいは来世がないことだけに期待してる社畜と呼ばれるおっさん向けの阿片(ファンタジー)。娘ほど年の離れた美少女との交際を合法化し、その醜悪さに「純愛」の免罪符を与えるための全力の試み。
制服マニアの書評アイドルなら「セーラー服に胸当てがない!」と指摘もするだろう。表立って好きというのは憚られる気もする。
そんな言い訳じみた前置き、いや前置きじみた言い訳はどうでもいい。
今年一番愛した作品。これは愛の物語である。

2020/11/20、仕事帰りに閉店間際の丸善で受け取り、帰宅後すぐ読了。
こんなに漫画の続きを楽しみにしたのっていつ以来やろ。漫画版エヴァを思い出した。
ついに完結した。完結してしまった。
結末に対する感慨と、終わってしまった寂しさとが入り混じって、しばらく他のことを考えたくなくなった。優里ロスか……
と思ってたら、帯に

スピンオフ始動!!!! 社畜と少女のエトセトラ コミックスは来夏発売予定!!

らしい。稼ぐね~板場先生w
夏まで生きる目的ができたな。

☆13巻の美味しポインツ☆

  • 優里ちゃんが着てるTシャツの "FORTUNE favors the bold." って羽生先生が好きな言葉やんか!
  • ヒコネジマ(彦音島)! 架空の地名やけど、彦根っぽくていい
  • 「これも運命」のエピソード、含蓄ある
  • 夜行バスも味わい深い
  • インフィニティ風呂?! いわゆる平和回。ずっと読んでたいwと思ったら…
  • 「鳴らない電話」。(発呼側)
  • 桐谷さん相変わらずかっこいい。最後に名前ネタもw
  • 梓もいいなあ。主要キャラたちがみんないい。ナナさんも貝塚さんもみんな大好き。
  • なんて美しい最後!!! たまらんなあ。

文字通り「貴」い作品でした。