2026/7/11 - 8/14 でおもに移動中にゆっくり読了。
honto My本棚によると 2018/7/22 に買ってた! 8年も積んでたのか……
これはそれとはかなり印象が違う「新訳」。訳者あとがきによると、魯迅の文体(屈折した長文)を可能な限り日本語で再現しようと、domestication ではなく「日本語訳文の魯迅化 (Luxinization)」を試みたらしい(p. 339)。
作家への強い敬愛がなければできない貴重な仕事。魯迅が知ったら喜ぶでしょうね。
読書メモ
吶喊
孔圧己
いわゆる「弱者」おじさんが虐げられる。ヒューマラスに描かれてるがつらい。
故郷
- 51 ああこれ国語で読んだな、でも文体は違うな、とわかった。
- 64 閏土(ルントウ)、「六男」までいる! すげーなw
- 66 さらに娘も!
- 66 黛色(たいしょく)
阿Q正伝
- 71 名正しからざれば、則ち言順わず。孔子も「名前重要」言ってた!
- 87 シラミは歯で潰すのか!
- 112 士別れて三日なれば即ち当に刮目して相い待つべし
これが日本の「男子三日会わざれば」になったのか。 - 122 阿Q、アル中のどうしようもないボンクラ
- 145 So it goes. 的諦念、無気力
- 148 酷薄な大衆! まるでSNS時代の野次馬、人の悲劇もコンテンツ扱い。
端午の節季
- 151 性と習い=生まれと育ち
あひるの喜劇
微笑ましい短編。
- 166 芝蘭の室に入り、久しくしてその香を聞かず
「灯台下暗し」っぽいと思ったけどだいぶ違うか。
朝花夕拾
お長と『山海経』
これもほのぼの子供時代エピソード。
追想断片
- 213 関帝廟(かんていびょう)
藤野先生
- 227 「老トルストイ先生がロシアと日本の皇帝に手紙を書いており」!
范愛農
- 232 ファンアイノン、ちょっと「フォン・ノイマン」っぽい
- 247 范愛農、妻子おるんかよその人生で!!w
付録
自序
- 252 奇妙な処方箋 これも「野生の思考」の一例やな。
- 253 啓蒙の大志を抱いてた若き魯迅。
- 254 医学から文学へ。ゲバラの文学版のよう
兎と猫
- 268 口碑(こうひ)
狂人日記
- 270 迫害狂 いわゆる「被害妄想」なんでは?→訳者あとがきに詳説あり
解説
- 297 上海で元教え子と同棲して贅沢生活。ええご身分やんけ!w
- 298 検閲対策でペンネームを次々変えたため「その数は生涯で140にも上った」!
- 300 魯迅は芥川の影響を受けていた
- 311 長谷川如是閑 すげえ名前w 本名「萬次郎」らしい。
- 311 芥川龍之介、魯迅による自著の中国語訳を見て「自分の心地がはっきりと現れていると喜び驚い」た。良かった!
- 314 魯迅は大江健三郎、村上春樹にも影響を与えた
年譜
- 323 エッセー集『熱風』。元祖ジブリ?
訳者あとがき
- 333 「標点符号」を魯迅、銭玄同らが中国語に積極採用
- 339 (新訳では多くの文章が長く難読になってる、)「しかしこれが魯迅なのです」!







