2020/11/2読了。
- 作者:桃田 健史
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
縁ある人から薦められ、借りて読んでみた。
たしかに面白かった!
筆者が元レーサーのジャーナリストという点がユニーク。TV出演もされているらしい。まさに「精力的な取材活動」って感じで、世界各地の自動車メーカー、IT企業、官公庁の要人たちに足繁くインタヴューしに行ってる。
あと「FAAの自家用双発飛行機飛行機のパイロットライセンスをカリフォルニア州で取得した筆者」(p.157)とかちょいちょい凄エピソード出てくるw とにかく乗り物・運転が好きな人なのだろう。
そんな「根っからのドライバー」であるはずの筆者が、driverless な無人運転(≠自動運転)について冷静にその重要性を語るのは、ある意味説得力がある。
5年近く前の本なので、いま読むと古くなってる部分もある(例えば MaaS という単語はまだ出てこない)。
が、2015年ごろにおける各社の動向のスナップショットという資料価値はあると思う。
面白かったとこメモ
- p.49 ミャンマー 右側通行なので、日本の中古バスの「車体右側に無理矢理大きな穴を開けて」る
- p.53 インフォテインメント←「チャラ系」ww
- p.71 百度の急成長ぶり、平均年齢の低さ(2015年時点で25.8歳!)すごい
- p.74 現在置→現在地か
- p.75 モバイルシッピング?ショッピング?
- p.80 開いてたポート6667から侵入…大体こういうのは原始的な手段でやられるね
- p.109 ウーバー創業の理由。まさに必要は発明の母
- p.110 ビンボーハッピー 既視感あるレッテル貼りだが、昭和のセンスを感じる揶揄ネーミング
- p.167 トヨタのハイブリッド特許戦略。すごい
- p.214 製販分離、自動車メーカーとディーラーの関係。面白い
- p.226 匠の技ストーリーの提案。広島で「ロードスター」!
全体的に誤字脱字が多いのは、こういう「スピード感」命のビジネス書ではご愛嬌ってとこか。
「おわりに」で述べてるように、出版社に担当者がいるならちゃんと見てくれればいいのに…とは思う。