武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

入門 Python 3

2022/5/1-6/19、9/19、2023/12/19、2024/3/30-4/7 で読了。やっと。
今後ビッグデータとかやるかもしれんし、連休中に流行りの言語マスターしたんねん!と読みはじめ、「8章 データの行き先」まではダーッと行ったが9章からやや失速。それでも11章までは9月に終えてたが、その後「12章 パイソニスタになろう」から再開するまで15か月も空けてしまってた。
んで結局その間使う機会もほぼなく、細かいとこはほとんど忘れてしまったw

約570ページもの大著。しかし内容は詳しく丁寧…ではなく、広く浅く Python でできることをとにかく一通り説明し切る、という方針で書かれている印象を受けた。
それでもこの分量になってしまうというのが恐ろしい。それだけ Python が巨大な開発環境、一大人気プラットフォームに成長したということだろう。まさに大蛇(Anaconda)? Ruby 好きとしてはやや寂しくもある。
しかもこの初版が出たのは8年以上前。いまはもっとライブラリも増えてそうである。

広く浅くと書いたが、いやそれゆえにか、プログラミング初学者には難しいと思う。裏表紙に「プログラミングが初めてという人を対象に書かれた、Pythonの入門書です。」とあるが……いきなりこの本から始めるとわけがわからず挫折するかも?
私はすでに他言語でオブジェクト指向、文字列、正規表現、辞書(ハッシュ)、イテレータ、スライス、クロージャ、ラムダ、スレッド、例外…といったプログラミングにまつわる諸概念を習得しているので、「こんなとき、Python ではどう書くの?」と言語仕様を確認していく作業(そしてその大部分に驚きはない)という感じで、そこは楽だった。新鮮味あったのは「リスト内包表記」ぐらいか、でもこれも syntax sugar であり高級言語がさらに高級化したのねと理解すれば済む。

なので、初学者はこの本で一気に Python プログラミングを習得しようとするのではなく、目の前の課題(練習問題か研修か仕事か)に取り組みつつ、必要に応じて参照する、ぐらいがいいような気がする。まあすごいやる気あって初見の概念も独学できるような頼もしい人なら大丈夫でしょうが。

それにしても、人によっては苦手であろう表紙のいかついアミメニシキヘビの絵も、読み終えてみるとかわいく見えてくるから不思議である。

残念ながら誤記っぽいところ

2015/12/1 初版第1刷、私が持ってるのは 2017/10/3 初版第7刷だが、これは誤記やろ~と思うところがいくつかあったので記録しときます。
(こういうのももう機械学習で検出できるようになってそうだが?)

  • p.364 図11-1 左下の箱は REQ でなく REP では?
  • p.408 エラメッセージ 脱字。
  • p.453 Sumlight API Sunlight の誤字。

その他感想

p.464 0 の階乗が 1 とは知らなんだ! 習ったっけ?

終盤の「付録C 科学におけるPy」に今日やっと到達したら、最近勉強してるとよく出てくる NumPy、SciKit、Pandas などが総登場してきて、ちょっと伏線が繋がったような嬉しさがあった。