2023/4/29読了。2020/6/26丸善で買って、ずっと積んでしまってたのをやっと読んだ。
気楽にすいすい読めた。
元がWeb連載というせいもあるのか、文体はゆるい。かつ、バズらせてやろう、うまいこと言ってやろうみたいな衒いがない。ちょいちょい文意不明瞭な一文があったりする。
当時25歳の女性の、いわゆる「等身大」の日常・所感・小ネタが綴られていて、会社の後輩が公開してるブログを見てるような微笑ましい気分で読みました(業界は全然違うけど)。
知られざるAV業界の闇!みたいな話はほぼなく、現場は意外と?平和的に営まれてることがわかって少し安心した。
そこは紗倉さんが(セーラームーンに憧れたように)自分の意志で業界に入ったから、というのが大きいのかもしれない。
あとそもそも本当に闇な話は立場上書けないというのもあるだろうが。
紗倉さんが高専だったことを知った。
「ノート師」の才能すごい、私にはそれはなかった。それどう見てもガリ勉やん……
第7回「夜の営みと生理」。ここはあまり面白おかしい話でもなく、女性にだけそんな苦しみを味わわせて申し訳ないような気分になった。もっと人体が楽なシステムに改善されればいいのに!
第14回「最もヒットした作品」では、先鋭化した性的嗜好に対する違和感、嫌悪感を素朴に表明していて良かった。やっぱ作り手も嫌ですよね…。
共感したところ
- p.22 一人身でもこんなにやることが山積みで大変なのに
- p.58 正直、私は味にこだわりがない
誤字?
- p.74 黒部峡谷が1つ黒部「渓谷」になってる