武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

日本代表とMr.Children

2019/7/7、家でまったり読了。

日本代表とMr.Children

日本代表とMr.Children

 

ミスチル兄さんたちが「陽のあたる坂道を昇る」ことを決定づけた名盤 Atomic Heart(四半世紀前!)を模した装丁。見返しのスカイブルーも美しい。

ただ、こういう「芸能本」的なミーハーなのはちょっと…という感じだったのだが、西田藍さんが書評なさってたので買って読んだ。ミーハーなので。さくさく面白く、時に懐かしく読めました。

著者の1人、レジーさんは音楽評論家として有名らしく、たぶん2学年下。つまり私が中3の夏に Innocent World に夢中になってた時にレジーさんは中1の夏だったのだろう。ほぼ同世代。寡聞にして存じ上げなかったが、序章の

いや、ここまで宇野さんにつられてつい「桜井」と言ってしまってますが、ミスチルファンとしてはそれがちょっと心苦しくて。「桜井さん」と言うわけにはいかないですか?

ここでまず「この人は信頼できる」と思ったw

ロシア大会までのサッカー日本代表にいかにミスチルが浸透(セントラルドグマ化)してたか、そして桜井さんがいかにサッカーにのめり込んできたか、ということがよくわかる。そしてミスチルがいかに偉大な国民的バンドであり続けてきたかということも。今や「神格化」してるし(p.146)。

DISCOVERY が Airbag の影響受けてるってのは気付かんかったな。曲としては別もんやし、パクリは言いすぎでは?(それ言うとシーソーゲームのころもエルヴィス・コステロが~という話もあった。おかげで私はコステロを知れた)

桜井さんが紛れもない「ジョック」であることを思い知った(p.54)。いやむしろ「万能の天才」寄りな気もするが。くるりナンバーガールゆらゆら帝国といった同時代の伝説的ロックバンドたちとはだいぶ違う。そういう意味では creep & weirdo な Radiohead を超えてるかもw

p.43 分水嶺を「分水領」の誤記あり。