武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

とある重要な人から2/28にご恵投いただき、3/10東京→広島ののぞみで読了。

(裏表紙に「Beyond MaaS -MaaSの、その先へ-」ってあるからてっきりそれが書名と思ってたけど違った)

MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

MaaS モビリティ革命の先にある全産業のゲームチェンジ

 

まあ壮大な話でした。未来的で夢があるとも言えるし、ディストピア臭を感じる人もいるだろう。

MaaSというのはフィンランドのMaaSグローバル社が提唱した用語で、その本質は「(人・物の)移動(Mobility)を最適化する」ってことみたい。合成の誤謬を解消して全体最適化を図ると。

プラットフォーマー(=胴元、羊飼い)からしたら「お前らクルマほしいとか贅沢言わんとコンベアで運ばれとけ!社会の歯車&歯車製造機どもが!」的世界観とも言えるが、ユーザーからしたら安く・早く・楽に移動できて便利とも言える。ダン・シャーリー・メンタリティの人なら歓迎できる流れだろう。

MaaSレベル0~4やダイムラーが提唱したCASE戦略など基本用語の説明、台頭著しい UberLyft滴滴出行やLA市といった主要「プレーヤー」たちの事例紹介など、教科書的な内容が紙数の大半を占める。うちらのモネさんや決戦兵器 e-Palette も当然出てくる! 私のような素人がMaaSの概要を知るには良かった。

 

しかしMaaS…ビッグデータ、IoT、AIとか近年騒いでたICT技術の全部載せ応用であるな。活版印刷や鉄道、自動車、「インターネット」ほど画期的・破壊的ではないにしても。いやしくも業界人としては面白い局面と言えるか。乗るしかないビッグウェーブ? なるしかないビッグブラザー??

ともかく。この魑魅魍魎ひしめくシノギの世界でいかに自分がボーっと生きてたかを痛感し、生き残るだけでは足らんねん!(by セス・ゴーディン)みたいな感覚を10年以上ぶりで思い出した。ちょっと目ぇ覚めましたわ。重要な人に感謝!!

 

最後に、些細なことではございますが……

誤字脱字、係り受け不正など、文章として瑕疵多すぎ。執筆陣4人でピアレビューした言うてるけど怪しい。やっつけで出したんかな?と不信感持ってしまい残念。

でもこういう本は鮮度が大事やろうからしょうがないか。ただ、それなら新書で出してくれたらいいのにー。サイズ的にも。