武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

上を向いてアルコール

2021/4/25、やっと読了。

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白

  • 作者:小田嶋隆
  • 発売日: 2018/02/26
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
書き込みを見ると2019/12/2から読み始めてた。
気楽に読める(壮絶なアル中体験記でもあるとはいえ)から寝る前によかろうと枕元に置いてた時期が長かった。
のだが、そこはさすがオダジマさん、味わい深すぎて読み流すということができない。つい傍線を引きたくなる rock なフレイズたちが満載で。
例えば:

  • p.14 ではなぜ飲んだんですか? という問いには、実は答えがない
  • p.128 人間ってケミカルによって、単なる気分の上下だけじゃなくて人生観もまるで変わる
  • p.145 今はアタマの悪い課長と根性の良くない部長に世にもくだらない圧迫を受けているオレ
  • p.155 勉強そのものよりも、なにより学習計画を立てることが大嫌い
  • p.156 たとえば念仏とかも、単純化の極みじゃないですか
  • p.160 人がグルメになっていく過程には、自分の識別能力に淫する段階が含まれていると思います

というわけで長らく(ベッドに)積んでしまってたのを、このたびやっと読み終えた。
アル中ということでいえば、私も30前後からずっとソフト(自称)な依存生活を続けてる。酒で大失敗したとか記憶なくしたとかはないけど、まあ現実逃避やわな。「私は酔っ払いです」というポジションの楽さ(p.133)を求めてるのだろう。
小田嶋さんは吾妻ひでお先生と対談もされていた。この本の出版時はまだご存命だったのだ。