だいぶ空いてしまった。例によって蟻のようにアホ忙しくて。
積んでたこの本をやっと、こないだの東京出張の時に読んだ。
筒井さん初期のスラップスティック短篇集。古き良き時代という感じがいたします。
表題作はなんと映画化されてるらしく、「ひどい映画」だとあの書評家アイドル、西田藍さんが教えてくださいました。また見よう!
「新宿祭」は、何でも「エンタメ」化して商売のネタにする世相を皮肉ったような作品で、50年後の今も変わってませんぜと思うが、ゲバ棒や「構改派」など当時を感じさせるキーワードが多くて面白い。
有名な「農協月へ行く」はさすがに読んだ記憶あり。でも結末はやっぱり忘れてて、面白く読めた。
最後の「ワイド仇討」も何となく既読感あったが、“エキセントリックな女はなかなか忘れられない”ってこの話に出てきてたのね。どこで読んだ文章やっけ・・とここ数年気になってたのだった。最初読んだのは高校の頃かもしれんな・・
しかし凄いな。50年前の短篇を20年ぐらい前の俺が読んでて、それを今また読み返してる、この時の流れは・・・