去年話題になってた本、2020/2/22読了。8/14初刷、12/10で8刷ってことはよっぽど売れてるんやろな。豪華?二重カバーの集英社新書。
近年ダニエル・クレイグのような渋みを帯びてきたナイツ塙さんのM-1論。面白かった! 才能、努力、経験がぎっしり詰まってる。たぶん芸人を目指す人、あるいはすでに芸人な人は必読の書であろう。お笑い界にはかすりもしない人生の私のような者が読んでも、緊張と興奮の極致でM-1の舞台に立つ時を追体験してる気になれる。
インタヴュー形式ということもあって内容自体はすぐ読めるが、私は就職以来(17年間!)M-1すら見てないので、ここ数年人気の若手芸人のネタをほとんど見たことがなく、YouTubeで確認しながら読み進めることになった。なのでけっこう時間かかったw
以下、心に残ったフレイズ集:
p.85 啓示を受け、『ウンコの歌』デビュー
p.87 「松本チルドレン」と呼んで欲しい
p.92 プリン職人ならプリンを作りなさい
p.102 M-1の緊張感は(中略)いつも通りやるなど、不可能。
p.107 中川家の台本は箇条書きで10行前後、大まかな流れが書いてあるだけ
p.124 言葉に魂を乗せる
p.134 時事ネタ漫才ができるコンビは、言ってみれば「フグの調理師免許」を持っているようなもの
p.147 笑い飯は、漫才界のエルビス・プレスリー
p.170 『水曜日のダウンタウン』(中略)のスタッフたちは、ほとんどモテた経験がない人たち
p.182 (ナイツは)玄人ウケするようなネタになりがち
p.189 M-1は(中略)「吉本流」の漫才コンテスト
今後もナイツの漫才を楽しみにしています。