夏休みの帰省中に主に珈琲館などで読み、2017/8/17読了。
オライリーらしからぬ?派手な意匠の本。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
- 作者: Brian W. Fitzpatrick,Ben Collins-Sussman,及川卓也,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2013/07/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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冒頭「推薦の言葉」読むほどに、これデマルコ『ピープルウェア』みたいな本では?との思いを強くしたが、本文内でもきっちり真っ先に触れられていた。あっちはマネージャ向けの良書として、こっちは担当者、「リーダー」向けらしい。
内容は、他人とともに働くときの心構えなどを説いた、いわば常識的なもの。「すげえ、さっすがGoogle様!俺たちとは住む世界が違う!そこにシビ略」なんてなことはなかった。近江商人の三方よし精神に要約できそう。
- 何人までバスに轢かれてもプロジェクト継続できるか?の「バス係数」を高めよう
- 他人に欠点を指摘するときに「誉め言葉のサンドイッチ」は伝わりにくいのでダメ
- Googleでは木曜日はミーティングなし
- ソースファイルに署名(Authorタグ)は入れないほうが楽
などなど、ちょっとしたテクが満載であった。
大きなところでは、HRT(Humility, Respect, Trust。ハートと読む)が大事。
「有害な人」からチームの文化を守ることの大切さ。ここは意外なほど「保守的」と感じたが、まあめんどくさい奴がいると効率落ちるので当然だろう。
ミッションステートメントが大事。組織の方針・目的がブレないようにということやね。
あと、「技術力」の座標として「君の飼っている金魚」〜「ドナルド・クヌース」が目盛として使われてたり、ハッカーらしい小ネタがちょいちょい入ってて面白かった。