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武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

競売ナンバー49の叫び

『重力の虹』とか興味あるけど、ゴツすぎて怯んでしまう。

てことで、「はじめてのピンチョンにお薦め」らしいこの本をやっと読みました。

競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)

競売ナンバー49の叫び (ちくま文庫)

 

いやー、わけわからん話でした。

こんなに暗号・隠喩の散りばめられた話とは。読後に「解注」読んで、へぇ~となったことが多い。KCUF(そんな略語あるかよw)、ビートルズフロイトのネタはかろうじてわかるにしても、中世ヨーロッパの話とかは全然わからん。なんクリ式に下段に注を書いてほしいぐらい。

それ「マクスウェルの悪魔」って言いたいだけやろとか思ってしまうけど、ストーリー上は重要な意味があるようなないような。

 

わけわからんとはいっても、エディパが受動的な女性であることをやめて探偵もどきの動きを始める中盤からは急展開、どんどん狂気の密度が上がっていき、俄然面白くなってくる(逆に前半はしんどい)。

当時(1960年代)のアメリカの風俗も垣間見られる。LSD小説の一面もあるな。

まあこういうやたら複雑な作品を「謎解き」したがる層はいつの時代もいるやろうから(90年代エヴァのように)、こういう正解のない・符牒に満ちた・いかれた小説も需要があるのだろう。

原語ですらすら読めたら面白いやろなーと思った。