武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

口訳 古事記

去年話題になってた本、2024/1/5-14 で読了。大半は実家で1/5,6に読んだ。
ごっさおもろかった。

恥ずかしながら古事記を(日本書紀も)読んだことがなく、これが私の初古事記体験となった。
部分的に知ってる固有名詞はちらほらあるが(from 女神転生)、滋賀出身のくせに伊耶那岐大神が多賀に祀られてる(p.44)ということすら私はろくに知らなかった。勉強になった。
醒井のエピソードは聞いた覚えはあったかな。

しかし日本の神さん(≒天皇ファミリ)、やってること無茶苦茶。気に入らん奴すぐ殺すし近親婚しまくるし美人の噂聞いたらすぐ捕まえに行くし。
まあどこも神話はそんな感じか。歌で会話しがちなのはミュージカル民族って感じで微笑ましい。

それにしても神さんの名前長っ。伊奢沙和気大神之命、宇遅能和紀郎子とか。私は数年前まである特殊な事情により、ニニキネ、オオタタネコナガスネヒコといった神さんらの名前を日常的に聞いてたのである程度耳なじみはあったが。あーそういう漢字やったの、そういう経緯やったのと改めて知った。
媾合という言葉を覚えた。

全員がコテコテの口語でしゃべるので、他の町田康作品と同様、関西弁ネイティヴじゃない人には難読なところが多いかもしれない。「その牛、殺して肉にして食おう思とんちゃんげ」(p.417)など。

そして二千年超の歴史を持つ日本すごい…とは思うけど、地球や宇宙の歴史に比べたらほんま瞬きよりも短い期間でしかないんよな↓。 takeshobo.hatenablog.com