(一部の)男は「原点」だの「元祖」だのに弱い。
私もその一人で、大学時代になんかの雑誌(たぶんホットドッグプレスとか)で「ハードボイルドの原点」とか紹介されてたのを見てずっと、読まねば!と思っていたのを2016/5/4やっと読了。
深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))
- 作者: ギャビン・ライアル,菊池光
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/04
- メディア: 文庫
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図書館で借りて序盤で挫折して返したのが嘘のように、ぐんぐん面白く読めた。(当時は翻訳ものを読む脳が発達してなかったのかも)
全編通して切れ目ないテンションが凄い。主人公のルイスといいハーヴェイ(次元大介っぽい人)といい、登場人物たちのシブすぎ度が現代の観点からはあり得ないレベル。しかしこういう時代の風情・様式美として読めば味わい深い。
最後のどんでん返しで「あ・・これ、ミステリっすか」と気づいた。つい「ハードボイルドもの」みたいに思ってしまってて。びっくりしました。