2019/8/19、夏休みに故郷で読了。
いわゆるタレント本はあまり買いたくない。この本も、言葉の本来の意味でタレント本に分類できる。
かつ、大部分は「ほぼ日」で読んだことある内容。なのであえて買うか?という疑問もあったが…
これは手元に置いておきたかった。ギーク系社長の最高峰の人なので。
高校時代にHPの電卓を逆ポーランド記法(実在したのか!w)でプログラムした、という生粋のプログラマであり、任天堂の社長になってからも数字だけを追うのではなく最強の技術者であり続けた。かつ年二回全社員と面談するなど、他人を理解したいという熱意と謙虚さの持ち主だった。まさにロールモデルにしたいお方である。
享年55歳は若すぎた、もっとご活躍してほしかった。まあ太く短い人生ってことか…。
「なぜ日本からジョブズが生まれないのか」とか言ってる暇あったら「地球に岩田聡が生まれてくれて良かった!」と言おう。
長年の盟友・宮本茂さんの回想も味わい深かった。「ぼくが週末に思いついたしょうもないことを、月曜日に聞いてくれる人がいなくなった」
てことで以下、心に響いたところ:
p.28 人は全員違う。そしてどんどん変わる
p.84 「この人が自分のメッセージを理解したり共感したりしないのは、自分がベストな伝え方をしていないからなんだ」
p.136 「天才の定義」。「人が嫌がるかもしれないことや、人が疲れて続けられないようなことを、延々と続けられる人」これは村上龍さんも同じこと言ってたな。
p.178 いい名前をつけると、会議や組織が放っておいても動くようになる
Matz の「名前重要」と同じやね。
この本はさすがほぼ日スタッフが丁寧に作っただけあって、誤字脱字0でした。