ずっと本棚の赤コーナーに積んでて、2020/4/5やっと読了。
たいへんに面白く、読みはじめたらぐんぐんいけた。
(えーもうKindle版しかない? ていうか文庫出てたの?!)
1991年の英国王立研究所における「クリスマス・レクチャー」を収録・編集した本で、子供向けとはいえ大人が読んでも十分に面白い。写真も多くて楽しい(画像が粗いのは、まあスーファミ時代ってことでw)。
恥ずかしながらマイ初ドーキンス本だが(The God Delusion は原書買ったけど未読)、なんとなく知ってるつもりだった進化論、「自然選択」の概念について、非常にわかりやすく説得力あるやり方で、順を追って教えてもらえる。こんなの生で見られた子供たち(たぶん私と同世代)はラッキーやで!
そう、私たちがいまここに生きていて、今今はコロナやなんや大ごとなってるけど、こんな風に文明が発達してライフライン・通信手段もあって、「思考」したり発信したりできる…という体験は、ものすごく奇跡的にラッキーなことなのだ。キャッチーな「神秘体験」などなくても、我々の人生、生命自体が奇跡なのである。長い長い生物の歴史の中では、人間がいる時間など1000分の1にも満たない。そんな壮大な時間を感じさせてくれる、日々のヨシナシゴトを離れて視座をどーん!上げてくれる良書でした。
瞠目したのは訳者・吉成真由美さんのインタヴュー。幅広い教養と洞察があり、応じるドーキンス博士も楽しそうな花咲トーク。なにこのスーパー翻訳者!