武書房

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ペット・サウンズ (新潮文庫)

2019/10/6読了。「ビーチ・ボーイズ好きな日本の有名人」ランキングしたら上位3人に挙がりそうな村上春樹さん(あと2人は山下達郎さん、小山田さん)が訳。

ペット・サウンズ (新潮文庫)

ペット・サウンズ (新潮文庫)

 

筆者ジム・フジーリさんは春樹さんよりちょい年下、青春時代をビーチ・ボーイズの音楽たちとともに過ごし、音楽に救われてきた人。

若者向けのチャラ音楽として売れてた初期、歴史的名盤 Pet Sounds の完成、その後の低迷~ゆるやかな復活期に至るまで、ファンならではの筆致で "The Beach Boys is touching!!" ってことを touching に語った本である。バンドの核であるブライアン・ウィルソンの生い立ちや人となりに触れつつ、リアルタイムな受容・需要のされ方も交え、各曲のコード進行の解説なども。

しかしブライアン・ウィルソンの父マリーの児童虐待ぶりが完全に狂っててやばかった。2歳児を殴る、お仕置きに台所で排●させるなど。いまなら連日低俗ワイドショーのネタにされておかしくない。生き延びられてよかったと思う。

私は恥ずかしながら Pet Sounds をアルバムとしてちゃんと聴いたことがない。春樹さんも強く推奨しているので、体験してみようと思う。

ちなみにこの本は丸善でなんとなくジャケ買いしたけど、2011年の初版やった。意外と売れてないのか。