いわゆるビックカメラ(あるいは Radiohead "In Rainbows")帯の新書。2019/5/12読了。
1979といえばギリギリ私が生まれる前の年なので直接体験してないことがほとんどなのだが、例えば「インベーダー」などは伝聞で知ってたし(ブームがそんなに短命やったとは知らんかった)、カリ城、YMOなどはもちろん見聞きしている。AKIRAも、村上春樹も最近の以外は全部読んでる。そんな擬似的/二次的な「懐かしの昭和文化」を追体験できる、情報びっちりの面白い本でした。
もちろん1979年に突然変異が起きたわけではなく、戦後の復興・経済成長の一つの到達点が表れた年だったのだろうが。
インターネットはもちろん携帯電話もまだなかった時代、テレビ/ラジオ/新聞/雑誌の重要性はいまとは比べ物にならんかったやろなぁ…と感慨深い。角川春樹さんの先見性に唸った。
p.227、弁護士の渋谷まり子さんの寄稿から孫引きすると
<…保育所とか、男性も家事や育児に半分の責任を持つこと。『男は仕事、女は家庭』という今までの性別役割分業が続くかぎり、女性は解放されないし、労働権は確立できません>(1979年1月29日付朝日新聞夕刊)
これまた、まるで今の日本のことを言っているかのよう。
ほんまそうですね。サッチャーが首相になって40年経つというのに、日本はだいぶ足踏み(どっかの時点から逆行?)してる感あるな。