武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

緋文字 (光文社古典新訳文庫)

例によって西田藍さんの書評経由で去年買い、2018/11/24やっと読了。私にとって初ホーソーン

緋文字 (光文社古典新訳文庫)

緋文字 (光文社古典新訳文庫)

 

なんせ170年近く前の小説なので大仰さは否めないが、新訳ということで概ね読みやすい。「税関」の老害どもの描写は辛辣すぎて現代でも通じるおもろさw。ホーソーンって俺の中でエマソン、ソローとなんとなくかぶってたけど(大学のパンキョウでまとめて習ったと思う)、実際3人は親交あったということもわかった。

キリスト教の有害さに終始イラつかされる話。へスター・プリン不憫えらい美しい強い!パール不憫かわいい天使かしこい幸せになって!!ディムズデールは勝手にくたばっとけボケ。

訳者小川高義さんのあとがきもこの人ならではで面白い。ちなみにこの書名、日本では「ひもんじ」と読むのが主流だが、別に伝統的な熟語でもないし「ひもじ」でもいいらしい。

「恋愛」がここまで迫害される野蛮な時代から、人類は多少は進歩したのだなあと思う。大して変わってない部分もあるが。