2018/11/3読了。読んだのは2006/4/5の39刷、帯には深田恭子さん(2006/4/21スタート『富豪刑事デラックス』宣伝)、なのでそのころ買ったんと思う。積みすぎや!
「富豪刑事のXXX」もしくは「XXXの富豪刑事」というタイトルの4編が収められた短編集。さすが筒井先生、各編で新しい工夫が凝らされており飽きさせない。
私が生まれる前に書かれた作品で、時代を感じるところもある…「ホテル」が高級なもので、暴力団員がみんなホテル慣れしてないなど。あと警官たちを喩えるのに「往年の名優」たちの名前がいっぱい出てくるが、それも世代的にわからんw しかしやはり面白い。
主役の富豪刑事こと神戸大介(かんべだいすけ)はいかにも中川圭一っぽいが、この富豪刑事が『小説新潮』に連載開始したのが1975年、『こち亀』がその翌年からなので、こっちのほうが早かった。といっても「金持ちの刑事」というアイディア自体は、本作以前にも『バークにまかせろ』というTVドラマがあったらしいし、わりと定番ネタなのかも(最近やとヴェルーヴェンの同僚ルイもそうやね)。
余談だが、2005年のTV版ではてっきり深田恭子さんが「浜田鈴江」役なのかと思って読んでたら、なんと大介役やったのね。大胆な翻案やな~。