今年の夏休み、小中高以来の友人に「広島をもうすぐ離れることになった」と言ったら、土曜にはるばる広島まで来てくれた。
友人が仕事用の参考書籍を買うというので紙屋町の紀伊國屋に連れていったら、カープ本の棚に…あった!!この伝説の漫画が。丸善は在庫4冊とも「取り置き」状態で置いてなかったのに!
即買い、倉式珈琲で半分ほど読み、友人と別れて帰ってから即読み。
涙と鼻水が止まらなかった。こんなに泣いたのは去年の『イミテーション・ゲーム』以来や。
広島の人がなんでそこまでカープを好きなのかがよくわかった。
この作品にもっと早く出会いたかった。
他県から広島入りする人向けの教科書に指定すべきやな。『はだしのゲン』と合わせて。
「熱狂的なファンの極端な行動」ネタとして引用されてるのは時々見てはいた。そんなツイートを見て笑ってもいたが…
ここまで自分が感動するとは。
広島在住という地元びいきもあるかもとはいえ、この作品が圧倒的な熱量、そして普遍的な価値を持っているということだろう。
ちなみに私、カープファンどころか野球ファンですらありません。もっと言うとスポーツ自体にほとんど興味ないのだが。
野球愛、郷土愛、親子愛、男女間の愛、動物への愛、そして人類愛。
あらゆる種類の愛情が全編通して満ち溢れている、凄まじい・素晴らしい作品でした。
原爆はこの世にない方が良かったに決まってるが、中沢啓治先生が地球にいてくれて良かった。