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武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)

2016/8/17実家で読了。(類書が非常に多いのでタイトルはフル貼り)

勉強になりました。

大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)

大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書)

 

神アイドル・西田藍さんが薦めてらっしゃったので正直スケベ心で読んだのですが、紹介されてるADHDの症例を読んでるとかなり他人事ではなかった。小児期のADHD症状は10歳頃までの私には100%当てはまるw。よくぞ今まで大過なく生きてこられたものだ…。(人生が全体的に大過なんでは?という高尤度仮説はここでは措く)

 

子供のADHD (Attention Deficit Hyperactivity Disorder) は以前からわりと知られてたが、大人でもADHD症状を持ってる人がいることが日本でも最近知られてきた。調査の仕方により前後するが、だいたい人口の3~4%ぐらいはいるとか。

症状としてはASD (Autistic Spectrum Disorder) や鬱病とかぶるところが多いので、誤診されてきた人も多い。ADHDと診断されなかったため適切な処置を受けられない→不適応が改善されず結果的に鬱になる、という痛々しいケースも本書では数多く紹介されている。自傷家庭内暴力に至る人もいて、身につまされるというか、俺がこうなってても全然おかしくなかったで…とつらくなる。「本人も家族も生き地獄」的家庭も多いだろう。

ADHDがASD、鬱、境界例統合失調症などと併発することもあり得る。明確な線引きは難しく、医師(の知識)によっても診断は変わる。

(著者の専門外来などで)適切にADHDと診断されて薬が処方された場合、症状が軽減することも多い。それで社会生活に支障がなくなる(QOL上がる)人を増やしたい救いたい、というのが本書の趣旨と考えられる。

ちなみにADHDは以前は「注意欠多動性障害」と訳されてたが、最近は「注意欠多動性障害」と呼ばれてるそうな。しかし著者は欠陥(今いち)より欠如(ない)の方が酷いんでは?と軽く疑義を呈してる(p.12)。これは私もそう思った。

 

「おわりに」で、ADHDの人は(その「空気読めない」性質ゆえに)閉塞状況を打開する「トリックスター」となり得る、という持論が述べられている。ちょっと願望寄りかもしれないが、そういう面はたしかにありそうな気もする。

「あーもう、この人なんでこんな抜けてる/簡単なことができない/ガサツなの?!」じゃなくて、それはそういう症状(は言いすぎか、特質?)なのかもしれない、本人は真面目にやろうとしてるのかも。という寛容な態度で隣人に接するようにしたいと思った。まあこの自戒、だけじゃなく、社会通念として普及してほしいものですが。

 

勉強になったけど、ちょっと難点

  • 誤字かなり多い。「注意欠陥の実例」としてわざとやってるのか?!と疑ってしまうレベル…んなわきゃーないが。出版社もちゃんとチェックすべき
  • 重複してる内容が多いと感じた。150頁ぐらいに絞れそう。
  • 索引つけてほしいなー
  • p.102 埼玉生まれの「設楽」さんって…仮名にしては珍しすぎるような