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武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

聖なる侵入 [新訳版]

どうにか呼び出されることもなく終えられそうな3連休の最終日に読了。

聖なる侵入〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

聖なる侵入〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)

 

先日読んだ『ヴァリス』の続編?ということで、ヴァリスもちらっと出てくるけど、まあむちゃくちゃなお話でした。

こっちは冴えないヤク中おっさんではなく、自分が地球に戻ってきた神であることを脳損傷により部分的に忘れてるエマニュエル坊やと、彼に使命を思い出させてくれる美少女ジーナが一応主人公。あと少年の父親役ハーブ・アッシャー(軽薄なアイドルおたく)、その妻ライビス・ロミー(だいたい病んでるとっちらかった人)、蓬髪の老賢人(?)エリアスなどが出てくる。

ヴァリス』ほど神学講義めいた部分は少なく、セフィロトやらカバラやらの単語も出てはくるけど控えめ。複数の宇宙を行ったり来たりしながら(SFっぽいな!)、少年少女(実は神々)たちの会話を中心に話が進むので読みやすい。

しかし、自分が目覚めたら地球が救われる(目覚めなければ闇の勢力に負ける)、何千年も前から続いていた光vs闇の対決・・というのは今ならまさに「セカイ系」って呼ぶんちゃうかなーこれ。うーん・・と思いながらも、面白かった。

最後は一応ハッピーエンドっぽい体裁ではあるけど、そっちは現実の世界なのか、主人公たちが選べばその世界に留まれるのか、あるいは胡蝶の夢的な妄想に過ぎないのか? そこらへんはどうとでも取れそうな、難しい小説でもあった。

 

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コーナー・オブ・重箱で恐縮ですが、初版ってことで誤記っぽい箇所を発見してしまったので以下書いときます。重版では直ってるかも?

p.134 堕ちてまった(しまった、では?)

p.135 死ぬゆく犬

p.247 復元されたのものだ