「あのウォーレン・バフェットがビル・ゲイツに渡した」云々の宣伝にまんまと踊らされてナイーヴにも買ったクチですが、これは2015/9/6読了。
邦題はやや意訳すぎかもしれない。何やら「失敗学」的な本に思えるが、原題は Business Adventures、まさに「ビジネスの冒険」。
で、一応管理職になる前の勉強も兼ねて、なつもりで読んでみたのだが、純粋に読み物として非常に面白かった。
人と企業はどこで間違えるのか?---成功と失敗の本質を探る「10の物語」
- 作者: ジョン・ブルックス,須川綾子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「私の履歴書」の企業版とでも言おうか(日経まったく読んでないけど)。あるいは「プロジェクトX」や「プロフェッショナル 仕事の流儀」なんかが好きな人なら夢中で読めるかもしれない(どっちも見たことないけど)。「カンブリア宮殿」を毎回見てるような人なら(ry
フォード、ゼロックス、GEといった歴史的な大企業や起業家・山師たちの、成功と失敗の物語。というわけで「間違え」てない人々も出てくる。
50年以上前、当然「インターネット以前」の話ばっかりで牧歌的な感じもするが、今読んでも十分面白い。結局、ビジネスも社会も動かしてるのは人間なんやなーと。
「私たちは黒人の若者が掃除以外の仕事につけるよう支援しています」と言ったジョセフ・ウィルソン(ゼロックス会長)にしびれた。「企業は社会の重要な問題について、立場を表明することから逃げてはならない」。
歴史や古典をもっと知りたいとも思わせる、普遍的な内容を持つ本でした。