『五色の舟』が良かったのでこれも買ってみました。
商工センター入口~八丁堀間で読了。
あのカリスマ漫画家の問題作!みたいに構えることなく、気楽に読めて面白かった。
1987~92年の短編集。一番新しい「水の跡」でも23年前(ワシ12歳)とは! 5年前と言われても信じてしまうな。
表題作「猫の草子」以外は特に猫漫画というわけでもない。平安時代が舞台の幻想奇譚集という趣で、束の間夢見心地に浸ることができる。
どのお話も味わいあるけど、マリヤ様のような現代風の美女が出てくる「南蛮船」が気に入りました。時代・場所が変われば美人の基準も変わるという。
近藤さんの漫画は、弱い立場の女性や子供、動物たちがみんな可愛らしくていいと思う(男はたいがいろくでもないけどw)。