武書房

GREEのレビュー機能が終わるので今後はこっちに書きます。

ありきたりの狂気の物語

2024/2/8 - 3/14、広電内でチマチマ読了。 なかなか面白かった。 ありきたりの狂気の物語 (新潮文庫)作者:チャールズ ブコウスキー新潮社Amazon 平成11(1999)年8月1日発行、裏表紙にブックオフの400円シールが貼られてる。いつどこで買ったかは覚えてない…

訴訟王エジソンの標的

2019/6/22 購入、2024/1/26 - 2/18 で読了。おもに広電内で。 500ページ以上あるのにほぼ全ページが面白いという驚異の書。映画的名場面、どんでん返しがありすぎる。 訴訟王エジソンの標的 (ハヤカワ文庫NV)作者:グレアム ムーア早川書房Amazon なんで買っ…

合格対策Microsoft認定AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集 第2版

2024/1/31購入、2/6-8で読了、2/10合格。 合格対策Microsoft認定AZ-900:Microsoft Azure Fundamentalsテキスト&問題集 第2版作者:吉田薫リックテレコムAmazon 言い訳および経緯 こういう資格ビジネスというか搾取商法みたいなのに加担する気はなかった。 奴…

ロウソクの科学

2020/3/15 に購入、2020/1/15-29 で読了。 ロウソクの科学 (岩波文庫)作者:ファラデー,竹内 敬人岩波書店Amazon おそらく60年以上前、父が中学の時に先生から薦められて街の本屋(実家は本屋などない村である)でこれを買って読んで感銘を受けた、という話を…

口訳 古事記

去年話題になってた本、2024/1/5-14 で読了。大半は実家で1/5,6に読んだ。 ごっさおもろかった。 口訳 古事記作者:町田康講談社Amazon 恥ずかしながら古事記を(日本書紀も)読んだことがなく、これが私の初古事記体験となった。 部分的に知ってる固有名詞は…

人類が知っていることすべての短い歴史(上)

2023/12/18 - 2024/1/4 で読了。 たしかビル・ゲイツ(いや成毛眞さんか)が推薦してるのを見て2015/1/24に(!)買ったものの、いかにも壮大でしんどそうだったので積んでしまってた。 このたび年末ってことでついに読みはじめてみると…壮大には間違いない…

〈脳と文明〉の暗号

2023/11/5 - 12/29 で読了。 サザンの名曲「01MESSENGER」をちょっと偲ばせる表紙。あの池谷先生が帯で褒めてるぐらいなので間違いはなかろう…と読みはじめた。 〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源 (ハヤカワ文庫NF)作者:マーク チャンギージー早川…

ストーリーとしての競争戦略

2023/10/22 - 12/17 で読了。 非常に面白く、ためになった。もっと早く読んどきたかった! ぴったし500ページの本文を読み終えた時は不覚にもちょっと泣いてしまった。 ストーリーとしての競争戦略 Hitotsubashi Business Review Books作者:楠木 建東洋経済…

モサド 暗躍と抗争の70年史

2023/10/10 - 11/2 で読了。 買って数年積んでたけど、このたびの危機に際してさすがに読んどかねばと思った。 モサド 暗躍と抗争の70年史 (ハヤカワ文庫NF)作者:小谷 賢早川書房Amazon 面白かった。モサドといえばイスラエルが誇る世界最強のエリート機関!…

行人

2023/9/10 - 10/9 で読了。坂本龍一さんが愛読していたというのでミーハー買いした。 行人 (新潮文庫)作者:漱石, 夏目新潮社Amazon 凄かった、長かった、面白かった。これで税込649円なんてお得すぎる! (漱石の作品を読むのは『草枕』以来、でGREEのレビュ…

街とその不確かな壁

2023/8/15 - 10/1 で読了。 街とその不確かな壁作者:村上春樹新潮社Amazon 「村上春樹の新刊を読む」という体験を生まれて初めてできたかも? 大学生のころまでは図書館で借りられる著作はすべて読んでたが、就職後はそこまで熱心に読まなくなってしまい、『…

トータル・リコール ディック短篇傑作選

2023/8/20 - 9/10 で読了。 有名な映画『トータル・リコール』『マイノリティ・リポート』原作、その他短篇が計10篇収録されてる。 十~二十代のころはほとんど映画鑑賞の習慣がなかったので私はどちらも未見なのだが。 トータル・リコール ディック短篇傑作…

未完の天才 南方熊楠

2023/8/17-18 で読了。 未完の天才 南方熊楠 (講談社現代新書)作者:志村真幸講談社Amazon みんな大好き・天才熊楠がやったことを概説してくれる新書でした。面白かった。 私も「粘菌とかを研究した大天才」ぐらいの知識しかなかったので、その活動内容をある…

死の鳥

2023/7/16-8/19 おもに広電でちびちび読了。 死の鳥 (ハヤカワ文庫SF)作者:ハーラン エリスン早川書房Amazon 圧倒的ハイテンションな文体に痺れた。面白かった。 宮部みゆきさんが『虐殺器官』の帯に「3回生まれ変わってもこんなにすごいものは書けない」と…

INNOVATION STACK―だれにも真似できないビジネスを創る―

2023/6/17-8/15 で読了。 久々に山形さんの訳書を読めた。非常に面白かった! INNOVATION STACK―だれにも真似できないビジネスを創る― (TOYOKAN BOOKS)作者:ジム・マッケルビー東洋館出版社Amazon おじさん層に人気らしい「経営の教科書」みたいなのを丸善に…

流浪の月

2023/8/12-13 で読了。 流浪の月 (創元文芸文庫)作者:凪良 ゆう東京創元社Amazon 朝日新聞デジタルの記事に触発されて購入。 (…読んでから気付いたが、記事のメインは青山美智子さんでした。ただ凪良さんは滋賀出身ということを知って俄然読みたくなったよ…

火星のタイム・スリップ

2023/6/25 - 7/23 おもに広電とバスで読了。 火星のタイム・スリップ作者:フィリップ K ディック早川書房Amazon 濃厚で面白かった。実験的な問題作という感じ。 「分裂症」(いまで言う統合失調症か)が主要テーマになってる。 人類が火星に移住した未来、…

時は乱れて

未読PKDがまだ家にあった!ことに気付いて読みはじめ、2023/6/12-25 おもに広電で読了。 時は乱れて作者:フィリップ K ディック早川書房Amazon まず「読みやすさ」に驚いた。おそらく初めて読む山田和子さんの訳のおかげなのか? そして「一見平穏な日常に…

黄色い家

2023/5/4 - 6/15 で読了。 こんなん泣くがな!!! 黄色い家作者:川上未映子中央公論新社Amazon 発売日(?)前の2/19に買ってたが、読みはじめたら止まらんやろと危惧して積んでたのだった。 5月の連休中についに読みはじめ、その後もなんやかや忙しくて置…

草を結びて環を銜えん

2023/5/22-6/11、ほぼ広電内だけで読了。 honto My本棚によると2019/11/23に買ってた。3.5年も積んでしまってたか・・・ 草を結びて環を銜えん (ケン・リュウ短篇傑作集4)作者:ケン リュウ早川書房Amazon さすが激烈に面白かった。「物語」の達人や! そして…

闇の左手

2023/4/9 - 5/22 で読了。広電で日々10頁ぐらいずつ読んで。 おそらく私にとって初めてのUKLG(ジブリのゲド戦記は観たけども)。 闇の左手 (ハヤカワ文庫SF)作者:アーシュラ K ル グィン早川書房Amazon すごかった。 両性具有で発情期(ケメル)があるとい…

ワークマン式「しない経営」――4000億円の空白市場を切り拓いた秘密

2023/5/2,3 実家で読了。 1~2年前に話題になってた本を周回遅れでやっと読めた。 ワークマン式「しない経営」――4000億円の空白市場を切り拓いた秘密作者:土屋 哲雄ダイヤモンド社Amazon たしかに非常に面白かった。 「しない経営」というのは 社員のストレ…

働くおっぱい

2023/4/29読了。2020/6/26丸善で買って、ずっと積んでしまってたのをやっと読んだ。 働くおっぱい作者:紗倉 まなKADOKAWAAmazon 気楽にすいすい読めた。 元がWeb連載というせいもあるのか、文体はゆるい。かつ、バズらせてやろう、うまいこと言ってやろうみ…

悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治

マスダ先生の激賞を見て 2020/9/22 に買って、積んでて、2022/8/21-2023/3/12 でやっと読了。 そこで自宅PCの画面が壊れ、実家に帰省、ぎっくり腰発症、でしばらく感想文どころじゃなくなってた。 悪党・ヤクザ・ナショナリスト 近代日本の暴力政治作者:エイ…

未来からのホットライン

2021/6/5に買ってずっと積んでて、2023/2/9-4/9で読了。 おそろしく面白かった。 未来からのホットライン (創元SF文庫)作者:ジェイムズ・P・ホーガン東京創元社Amazon 原題はエヴァでも引用されてた THRICE UPON A TIME。てことで買ったような記憶がある…

スローターハウス5

2023/1/15~2/18、広電でちびちび読んで読了。 スローターハウス5作者:カート ヴォネガットジュニア,伊藤 典夫早川書房Amazon 最初から最後がわかってるという珍しい小説。すべての時間が同時に存在しているという「トラルファマドール星人」の観念を模した…

地下道の鳩

2022/11/5-2023/1/15 で読了。 これのハヤカワ文庫版を買った。 地下道の鳩 ジョン・ル・カレ回想録 (早川書房)作者:ジョン ル カレ早川書房Amazon 解説で手嶋龍一さんが「かつてスパイであった作家の回顧録が面白くないはずがない」と書いてるとおり。 機知…

ヒット曲のリズムの秘密

2022/10/30-2023/1/8 で読了。 ヒット曲のリズムの秘密(インターナショナル新書) (集英社インターナショナル)作者:ドクター・キャピタル集英社Amazon 敬愛する Capital 先生がついに本を出した!ということですぐ買った。 古今東西のヒット曲はすべて LIFE…

東欧サッカークロニクル

2023/1/2-5で読了。 西田藍さんによる紹介を見て2018/7/16に買ってた。そこから4.5年も積んでたとは…… ロシアがウクライナに侵攻し、W杯で日本がクロアチアに惜敗した2022年にこそ読むべき本と言える(2023年になってしまったが)。 東欧サッカークロニクル…

チャップリンとヒトラー――メディアとイメージの世界大戦

2023/1/1-2、実家で読了。 ぬまがさ先生の激賞を見て11/20に買ったが、重そうなのでしばらく積んでた。 12/25ちょうど八丁座で『独裁者』上映+著者・大野裕之さんの舞台挨拶があり、どちらにも非常に感銘を受けたので、正月休みに一気に読んだ。 チャップリ…