2017/5/7読了。
訳は『ニューロマンサー』と同じく黒丸尚(くろまひさし)さんで、だいぶクセのある文体なので、物語に入り込めるまではちょっとしんどいかも。私も上巻の真ん中あたりまでは読みづらかった気がする。
19世紀イギリスが舞台で、バベッジとかエイダとか数学のすごい人たちが出てきていろいろやる、壮大なお話でした。
これも西田藍さま(顕れたアニマ)のご紹介によりポチった、はいいがずっと積んでて…2017/8/19、Uターンの新幹線で読了。
増補 エロマンガ・スタディーズ: 「快楽装置」としての漫画入門 (ちくま文庫)
表紙は元のソフトカバー版のほうがいいかも?とも思ったけど、この文庫版のほうが情報が多くて新しい。多彩で広くて深くて暗くて明るいエロマンガ界のエレジー&エナジーに圧倒され、お腹いっぱいになりました。
西田藍さん(女神)がご紹介なさっていたので買った。
2017/4/24、福岡市地下鉄空港線で読了。
間違ったサブカルで「マウンティング」してくるすべてのクズどもに (コア新書)
感想はTwitterに書いたのでもういいか。面白かったです。
しいて一つ書くなら「第五章 サブカルと女性」が、岡田あーみん先生ら女性(作家)たちへの敬意が溢れていて、凄く良かった。
この歴史的名著も読んだのでした。2017/5/28読了。
大森望さんの新訳で読みやすい。85年(!)も前の話とは思えない面白さでした。
「満足した豚と不満足な人間、どっちがマシか?」という普遍的なテーマ。「幸せな人間」が一番いいけどね。と思ったら、その後ハクスリー自身が「第三の選択肢」に気づいたと訳者あとがきに書いてあって、やっぱりねーと思ったw
さて、せっかく帰省を1日遅らせてまだ自宅にいるので、今年読んだ本を振り返ってみますよ。今年はなんせ忙しすぎて読む暇も書く暇もほとんどなかった。ついでに文字サイズも小にしてみましたよ。
(というかツイログによると、これは2016/12/4に読了してた。もうすぐおととしやん…)
もはや細部は覚えてないけど、いかれたテンション、ドライヴ感みたいのが続いて、45年前のSFとは思えない新鮮さがあった気がする。『君の名は。』よりも面白いかも?!
Twitterアプリに残ってたメモによると
・半裸のねーちゃんがいっぱい出てくる
・「ラブタミン」とか訳が凝ってる
らしい。
総じて、どこまでが夢でどこから現実かわからない悪夢的な展開が続いて、ああ、まるで現実のようだ。
最後に書いたのが8/22か。地獄の「黒い日々」が始まる前やな…。
当時は将棋ウォーズに熱中してて、最高で1日64局(!)指した日もあった。
さて、先日下記4冊を近所の公園(回収センター)に捨ててきた。
2016 システム監査技術者 「専門知識+午後問題」の重点対策 (重点対策シリーズ)
理由は「どっちも今年受かったから」。
長かった。たぶんどっちも5回目ぐらいの受験。
ITストラテジストを最初に受けたのは2009年。その年から制度が変わって午前が1と2に分かれ、そのこと知らずに午後から受けに行って「午前2受けてませんよね?」「え、午前免除でしょ?」「午前2」→上智大からとぼとぼ歩いて帰った記憶がある。
その後が長かった。ある年は出張真っ最中で受けられず、ある年は守りに入ってNW取ったりで毎年受け続けてたわけじゃないが、いつかこれを取らねば…という思いはあった。こらいけたやろ、手応えあり!!な論文を書けたのに午後1で落ちてた年もあった。広島工業大学に何度通ったことかw
そんな憂鬱な受験生活も今年で終わった。意外とあっさりと。
システム監査のほうは「セキュリティ対策の監査」みたいなお題で、ちょうど自社でPマークとかの活動やってるからなじみある話をほぼそのまま書くことができ、わりと確信持って合格できた。将棋で言うと角を取った気分。
ストラテジストは…全っ然自信なかった、落ちたと思ってた。前年に続きIoTとかビッグデータといったセレブ用語が躍るお題、「んな経験あるか!」と絶望しつつ、上記参考書で見た「タブレット導入によるタクシー会社の業務改革」めいた話をたどたどしい言葉づかい&乱れた筆づかいで書き殴った。我ながら説得力皆無。もしやその著者(広田氏)が採点者やったから受かったんでは?と踏んでる。いや著者なら「せめてもうちょっとマシなコピーしろよw」と思うか。
ともかく、ギリギリながら合格。ありがたいことです。将棋で言うと飛車を取った気分。
今年は運が良かった。仕事面はともかく、少なくとも資格の面では。
記念に念願の、舶来の高級腕時計でも買お思てます。
もうええおっさんやもんな。
以下の2冊もそのうち捨てに行く予定。
ITストラテジスト合格論文の書き方・事例集 (情報処理技術者試験対策書)
システム監査技術者 合格論文の書き方・事例集 第4版 (論文事例集シリーズ)
下記2冊は…コンパクトなのと、いちおう読み物としてもまだいけそうなので(読むのか?)、当面残しとこうと思う。
ITストラテジスト午後2最速の論文対策 (TACの情報処理技術者試験対策シリーズ)
( ↑こっちは家にあるのは2012年の初版)
夏休みの帰省中に主に珈琲館などで読み、2017/8/17読了。
オライリーらしからぬ?派手な意匠の本。
Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
冒頭「推薦の言葉」読むほどに、これデマルコ『ピープルウェア』みたいな本では?との思いを強くしたが、本文内でもきっちり真っ先に触れられていた。あっちはマネージャ向けの良書として、こっちは担当者、「リーダー」向けらしい。
内容は、他人とともに働くときの心構えなどを説いた、いわば常識的なもの。「すげえ、さっすがGoogle様!俺たちとは住む世界が違う!そこにシビ略」なんてなことはなかった。近江商人の三方よし精神に要約できそう。
などなど、ちょっとしたテクが満載であった。
大きなところでは、HRT(Humility, Respect, Trust。ハートと読む)が大事。
「有害な人」からチームの文化を守ることの大切さ。ここは意外なほど「保守的」と感じたが、まあめんどくさい奴がいると効率落ちるので当然だろう。
ミッションステートメントが大事。組織の方針・目的がブレないようにということやね。
あと、「技術力」の座標として「君の飼っている金魚」〜「ドナルド・クヌース」が目盛として使われてたり、ハッカーらしい小ネタがちょいちょい入ってて面白かった。